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堂岩山


040711
  

 7月11日、午前9時20分、野反湖の北端と南端の二カ所に車を留め置き、低気圧に吹き込む霧雨混じりの富士見峠を、八間山経由で堂岩山に向けて出発しました。

 ササに覆われたなだらかな明るい山腹には、ハクサンフウロが咲き乱れ、イワオトギリ、コキンレイカなどの花々が目を和ませてくれます。そうそう、期待した湖畔のニッコウキスゲは、ちょっこ、ちょこっと数えられる程度にあるだけで、黄色い絨毯に覆われた斜面はどこ?といった感じです。その代わり大きめのノアザミが、湖畔を巡る車道に沿ってたくさん咲いているのが意外でした。 

登っていくとがれきの斜面に、中学生が植えたと表示してあるたくさんのコマクサの群落が目にとまりました。本白根と同じようにここでも植栽の努力がなされているんだなあと感心しました。  尾根道が平らになった稜線では、コオニユリがその朱色を際だたせてきれいでした。  登るにつれて野反湖が低くなり、その向こうに火山れきの白根山が確認できます。

 10時30分、八間山着。写真を撮りながらゆっくり歩いて1時間10分の行程でした。その先も登山路はずっと笹原がきれいに刈り取ってあって、とてもおだやかで気持ちのよい風景でした。前方の稜線は、低く垂れ込めてきた雲に隠れそうでありながら、何とか進路を指し示してくれていました。

 風が出て、空があやしくなりかけてきた12時30分、白砂山と地蔵峠への分岐点に来ました。この左手に堂岩山頂があるはずなのですが、どこが堂岩山頂なのかわかりません。地図上から、ここらへんじゃあないかなとおぼしきところで昼食を広げました。そこは木立に囲まれた暗い場所でしたが、風だけは避けることができます。八間山からおよそ2時間の歩きでした。しかし少し休んでいるだけで寒くなってきます。雨も落ちてきました。しかたなく食事もそこそこに12時50分、ダム方面に向けて下山を開始しました。

 この下山路は斜度がきつく、しかも樹林帯の中で展望も効かず、登りに使うとするとかなりきついと思われました。降りきった所が地蔵峠の分岐で、その後にいくつかの小さな上り下りを繰り返して、ようやく駐車場にたどり着くことができました。休憩を取りながらもかなりきつい2時間の行程でした。総歩行時間は、登り3時間、下り2時間の合計5時間の山行でした。

 下山後、汗を流しに近くの「バ−デ六合」という施設に向かいました。湖畔からそこまでの車道脇に、来る時には気づかなかったのですが、紫色のホタルブクロがたくさん見られました。この施設は大々的な立ち寄り湯ではないせいか、こじんまりとした静かな場所で、我々以外には誰もいませんでした。泉質は良かったですが、ちょっぴり寂しい雰囲気でした。

 


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